文字標本庫は、古い活字棚とインクの匂いの部屋です。同じ言葉が違う書体で刷られた紙片が、標本のように引き出しに収められています。
「読みにくいと言われた」「フォントを変えたら安っぽくなった」。文字の違和感は、読めるかどうかではなく、読む速さと気持ちに出ます。重い文字、軽い文字、急がせる文字、待ってくれる文字。
この部屋の主はアキラです。赤鉛筆を持った先生は、正解の書体を教える代わりに、二枚の紙片を並べて「どちらが先に読み終わった?」と聞きます。
迷ったら、この3つから
- 原因を切り分けたい → 文字が読みにくい原因
- 明朝とゴシックで迷う → 明朝体とゴシック体の使い分け
- 書体が増えすぎた → フォントを使いすぎると、なぜうるさいか
標準は「文字が読みにくい原因」です。背景との見分け、文字サイズと書体、行と段落の組み方の3群へ分けます。紙片を読み比べる比喩は、同じ条件で比較する方法を示すだけです。速く読める書体がすべての文章で最良とは限りません。
今日の一手
本文を200字だけ用意し、書体以外をそろえた2案を実寸で読みます。利用条件と必要文字も確認し、選んだ理由を1行残してください。
