書体は文字の形の設計、フォントはその文字を実際に使える形にしたもの、フォントファミリーは同じ設計思想を持つ太さ・傾き・幅などの仲間です。
同じ人が小声、普段の声、大きな声で話しても、別人にはなりません。同じファミリーの細字、標準、太字も、性格を共有しながら強さを変えます。ただし、声と文字は同じ仕組みではありません。用意されている太さや形は、フォントごとに異なります。
初心者が分ける3つ
- 書体。 文字の骨格や表情を決めるデザイン
- ファミリー。 同じ設計を共有する太さ・傾き・幅などの一群
- ウェイト。 細字、標準、太字など、線の太さの違い
日常では「書体」と「フォント」を同じ意味で呼ぶこともあります。制作時は、書体名だけでなく、必要なウェイトや日本語の文字が揃っているかまで確認すると、途中で別の文字へ置き換わる事故を減らせます。
何種類までかより、役割を先に決める
「一枚に二書体まで」は初心者が混乱を減らす目安にはなりますが、普遍的な上限ではありません。まず本文を読み続けられる書体を決め、見出しは同じファミリーの太さで差をつけるか、理由があるときだけ別の書体を足します。
よくある誤解
「太字ボタンを押せば、同じファミリーの太字が必ず使われる」という誤解です。太字データが用意されていない場合、ソフトやブラウザが擬似的に太く見せることがあります。書体名だけでなく、実際に使えるウェイトを確認します。
30秒で試す
手元の一枚にある文字を、本文、見出し、補助情報の三役に分けてください。まず一つのファミリー内の太さだけで差を作り、それでも役割を分けにくいときに別書体を検討します。
関連して学ぶ
- フォントの選び方 — 用途から書体を絞る順番
- フォントを使いすぎるとうるさい理由 — 書体数の目安
- 文字工房 — 文字とフォントの学習室