アクセントカラーとは、いちばん見てほしい情報へ視線を導くため、ほかの色と差をつけて使う色です。
会議資料の全行を蛍光ペンで塗ると、どこが重要か分からなくなります。締切の一行だけを塗れば、目はそこへ止まります。蛍光ペンがアクセントカラー、締切が主役の情報です。ただし、これは役割のたとえです。色だけで「必須」「エラー」などの意味を伝えず、文字や記号も併用します。
置く場所を決める3つの質問
- この一枚で、最初に見てほしい情報は何か
- その色は、背景や主役の色と十分に見分けられるか
- 同じ強さの差し色が、別の場所で競っていないか
候補が二つ以上残るなら、先に行動してほしい場所を一つ選びます。セール価格と申込ボタンを同じ強さで競わせるより、価格を読んだあとに押すボタンへ着地点を作る、と順番で考えます。
面積比は固定しない
ベース・メイン・アクセントの決め方では、色を土台・主役・差し色の3役に分けます。ただし「アクセントは必ず5%」という普遍的な決まりではありません。名刺、Web画面、ポスターでは面積も目的も違うため、割合は結果として変わります。
大切なのは、面積の数字ではなく、差し色が一つの仕事をしているかです。小さくても背景との差が強ければ目立ちますし、広く使えば主役の色へ役割が変わります。
よくある誤解
「目立つ色を増やせば、重要な情報も増やせる」という誤解です。強い色が増えるほど優先順位は平らになります。色を足す前に、主役を一つへ絞るほうが先です。
30秒で試す
手元の一枚から、差し色を主役一か所以外だけ一度外してみてください。伝えたい順番が明確になれば、その色はアクセントとして働いています。意味が消えるなら、色以外の文字・形・配置も必要です。
関連して学ぶ
- ベース・メイン・アクセントの決め方 — 3役で色を決める順番
- デザインの色は何色まで — 色数の絞り方と役割分担
- 色彩調合室 — 配色の学習室