ごめん、説明雑だったね。見せたいのは、こっち。
橘マドカは、ミナを傷つけたい人ではなく、忙しさの中で依頼の理由を言葉にしきれない先輩です。
上司から届いた「赤を強くして」を、そのまま次の人へ渡す伝言ゲームのようなことが職場では起きます。マドカも、その列の途中にいる一人です。ただし、忙しさは曖昧な指示を正当化する免罪符ではありません。物語では、何を見せたいかを自分の言葉で渡せる人へ変わっていきます。
バナーや資料をミナに頼みますが、その指示はよく曖昧です。
『もうちょっと目立たせて』 『なんか弱いかも』 『上の人が赤がいいって言ってて』
ミナにとっては、少し怖くて、少し苦手な存在です。
ミナには少し怖く見えますが、マドカもまた、曖昧な要望、締切、部署間の調整、数字への責任に追われながら、仕事を前に進めようとしている人です。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 橘マドカ |
| 読み | たちばな まどか |
| 年齢 | 42歳 |
| 職業・立場 | ミナの会社の先輩。広報・採用まわりも見ている中間管理職 |
| サイト内での役割 | 職場の現実 / 曖昧な指示を持ち込む人 / 社内フィードバック担当 |
| 物語上の象徴 | 修正 / 社内資料 / 目立たせる / いい感じ |
| 主な登場領域 | いい感じにしてと言われた時の対応, 目立たせるとは何か, 社内バナーの作り方, 資料デザイン |
表の性格
仕事が早く、判断が速く、少しせっかち。面倒見は悪くありませんが、忙しいと言葉が短く雑になります。責任感が強く、部署間の調整に追われています。
奥の性格
いつも時間と責任に追われています。上司からは数字を求められ、現場からは早くしてと言われ、制作物には専門外のまま意見を出さなければなりません。弱さは、言語化する前に結論だけ言ってしまうこと。強さは、現実の中で物事を前に進める力です。
人生観
初期
仕事は、まず間に合わせることが大事。
成長後
伝え方を少し変えるだけで、仕事はもっと楽になる。
この変化が、橘マドカの物語上の成長軸です。
好きなもの
- 予定通りに終わる仕事
- チェックリスト
- 朝の濃いコーヒー
- 赤ペン
- きれいに整理された資料
- 早めの共有
- 無駄のない会議
- 頼んだことを覚えていてくれる人
- 予定表に空白ができた瞬間
嫌いなもの
- 締切直前の方向転換
- 『聞いていません』
- 長すぎる会議
- 誰も決めない時間
- 意図がわからないデザイン
- 上司の思いつき修正
- 全員が少しずつ責任を避ける空気
苦手なもの
- 丁寧にフィードバックを言語化すること
- 若手の不安を汲み取ること
- 自分が間違っていたと認めること
- デザインの専門用語
- ターゲットや訴求軸を整理する時間を取ること
- 感情のケア
子どもの頃
子どもの頃から『しっかりしている子』でした。学級委員、班長、行事のまとめ役。誰かが忘れたことを代わりに覚え、先生に頼まれると断れませんでした。
褒められることも多かった一方で、失敗した時に『マドカちゃんなら大丈夫だと思っていた』と言われるのがつらかった。だから早く決めて、早く終わらせて、失敗の余地を減らすようになりました。
辛い過去
若い頃、大きな社内プレゼンの資料作成を任されました。何度も直して提出しましたが、上司から返ってきた言葉は曖昧でした。
もっとインパクトがほしい。 なんか弱い。 経営層に刺さらない。
何を直せばよいかわからないまま、徹夜で資料を作り直しました。その経験があるにもかかわらず、今のマドカは時々、同じような曖昧な言葉をミナに渡してしまいます。
最高の思い出
ある採用イベントで、全体進行を担当しました。トラブルもありましたが、当日は無事に終わり、参加した学生から『会社の雰囲気がわかりやすかった』と言われました。
派手に褒められたわけではありません。けれど、準備してきたことがちゃんと届いたと感じました。マドカの原点は、目立つことではなく、物事がちゃんと届くように裏側で整えることです。
現在の悩み
- 忙しくて、ミナに丁寧に指示を出す余裕がない
- 上司からの曖昧な要望を、そのまま下に渡してしまう
- デザインの良し悪しを感覚でしか言えない
- ミナを傷つけている自覚が薄い
- 本当はミナに期待しているが、うまく伝えられない
- 自分も昔、曖昧な修正で苦しんだことを忘れかけている
秘密
ミナが作った最初の採用バナーを、完全にダメだとは思っていません。丁寧に作ろうとしていることは感じています。ただ、上司に出すにはまだ弱い。その言い方がわからず、『なんかダサい』という雑な言葉になってしまいました。
これからどうなりたいか
マドカはデザイナーになりたいわけではありません。ただ、依頼する側として、もう少しちゃんと言葉にできる人になりたいと思うようになります。作る人を困らせる依頼者から、作る人と一緒に整理できる依頼者へ変わっていくことが、マドカの未来です。
未来の姿
- ミナへの指示が曖昧だったことに少しずつ気づく
- 『目立たせて』ではなく『一番見せたい情報はこれ』と言えるようになる
- ミナが質問してくることを助かることとして受け取る
- 上司の曖昧な要望を、ミナと一緒に分解する
- 社内でデザイン依頼のテンプレートを作る
他キャラとの関係
ミナ
最初はミナを困らせる存在です。ただし悪役ではありません。ミナが成長するほど、マドカも依頼の仕方を学びます。二人の関係は、上下関係から仕事を進める相棒に近づいていきます。
アキラ
直接の接点は最初は少ないですが、後にミナを通じてアキラの考え方を知ります。『見る順番』は、デザインだけでなく仕事の依頼にも使える考え方になります。
サヤカ
サヤカは大切にしすぎて言葉にできない人。マドカは仕事を進めるために言葉を短くしてしまう人。タイプは違いますが、どちらも言語化の難しさを持つ人です。
リオ
リオの明るさやSNS感覚を、最初は少し軽く見ます。しかし、採用広報や社内発信で、反応を読む力の重要さに気づきます。
口調
基本
短く、忙しそう。悪気はないが雑で、たまに鋭い。物語後半では少しずつ言葉が丁寧になります。
よく使う言い方
- ごめん、これ今日中に見てもらえる?
- 悪くないんだけど、もうちょっと目立たせたい
- 上の人が赤がいいって言ってて
- なんか、ちょっと弱いかも
- ごめん、説明雑だったね。見せたいのは、こっち
- ミナさん、前よりかなり見やすくなったと思う
言わせない方がよい言葉
- あなたセンスないね
- 「全部やり直して」とだけ言って終わる
- 私の責任じゃないから
- デザインなんて簡単でしょ
キャラクターからの一言
私も、ちゃんと頼む練習をしないといけないんだね。
マドカを最初に知るなら、第1話「なんかダサい」と言われた夜で、彼女が本当に見せたかったものと、実際に口にした言葉のずれを確かめてみてください。
